数ある暗殺説の中で、最も決定的な証拠として世間を戦慄させたのが、ダイアナ元妃自身が事故の約10カ月前に認めていた直筆の手紙の存在です。ダイアナ元妃の元執事であり、最も信頼を寄せていた側近のひとりポール・バレル氏が2003年の自著で公開したその書簡には、息をのむような生々しい文言が綴られていました。
手紙の中でダイアナ元妃は、自らの命が危険に晒されている極限の恐怖を次のように告白しています。
「私の人生におけるこの局面は、最も危険なものです。私の夫は、私の車の『ブレーキ故障による深刻な事故』を計画しています。それはチャールズが再婚するための道を切り開くためです」
この手紙は、チャールズ皇太子(当時)がカミラ・パーカー・ボウルズとの関係を清算し、別の女性と再婚するために邪魔な自分を排除しようとしているという、明確なチャールズ皇太子 暗殺疑惑を元妃自身が抱いていた動かぬ証拠として波紋を広げました。この手紙の存在を受け、ロンドン警視庁は2004年から開始された大規模再調査「パジェット作戦(Operation Paget)」において、チャールズ皇太子本人に対して異例の対面聴取を実施する事態にまで発展したのです。