伝説の起点となったのは、2013年5月3日に開催された「博多どんたく港まつり」の関連イベントです。会場となったのは福岡市博多区のリバーサイド複合施設「博多リバレイン」の地下特設ステージでした。当時、福岡の芸能事務所「アクティブハカタ」に所属していたダンス&ボーカルユニット「Rev. from DVL(レブ・フロム・ディーブイエル)」が出演し、エネルギッシュなパフォーマンスを披露していました。
そのステージ上で、当時14歳(中学3年生)だった橋本環奈が見せた一瞬のステップと跳躍を、客席の最前列付近から捉えたのが、アイドルファンの間で知られるアマチュアカメラマンの「博多のタケ」氏でした。一眼レフカメラのファインダー越しに切り取られたその構図は、激しいダンスの最中でありながら乱れのない完璧なプロポーション、光を浴びて透き通るようなヘーゼルナッツ色の瞳、そして宙に舞う黒髪と無邪気な笑顔が完璧な調和を保っていました。
撮影者が自身のブログや画像投稿掲示板に掲載したこの写真は、一般的な商業グラビアのような過度なレタッチやスタジオライティングが施されていない「現場の生々しい躍動感」に満ちていました。計算された演出を一切排除した状況下で偶発的に生まれたからこそ、後に「奇跡の一枚」と呼ばれるにふさわしい決定的な輝きを放っていたのです。