敷地内に鎮座する巨大な青いリンゴのモチーフは、詩人サムエル・ウルマンの詩「青春」に着想を得て安藤忠雄氏がデザインしたものだ。「成熟を拒み、いつまでも未熟で青く、挑戦し続ける心を持ってほしい」という強いメッセージが込められている。
建築自体がひとつのメッセージとして機能している点も、この施設の際立った特徴だ。幾何学的なコンクリートの美しさと木目調の本棚が織りなす空間は、幼少期の感受性に深いインパクトを与える。子供たちは本を読むだけでなく、光と影、高い天井と狭い路地のような通路を行き来しながら、空間そのものを皮膚感覚で記憶していく。