『文豪ストレイドッグス』の世界において、ポートマフィアの幹部や武闘派の多くは強力な異能力を行使して戦います。しかし、ここで特筆すべき事実は、銀は異能力を持たない一般の人間(非異能力者)であるという点です。
広津柳浪(落葉松)や立原道造といった手練れを束ねる武闘組織「黒蜥蜴」において、十人長という前線の要職を務めている理由は、極限まで磨き上げられた純粋な体術と暗殺術にあります。気配を完全に遮断して標的の背後に音もなく忍び寄り、細身の短刀(ダガー)で急所を一瞬で切り裂く暗殺スキルは、並の異能力者を遥かに凌駕する脅威を誇ります。
スラム街時代、生き残るために命がけで培った身のこなしと、芥川龍之介の妹としての強い覚悟が、彼女をポートマフィア屈指のステルスアタッカーへと押し上げました。力任せの異能バトルとは一線を画す、電光石火の白兵戦描写こそが銀のアクションシーンにおける最大の醍醐味となっています。