嫡出子とは?非嫡出子との違いや相続分・民法改正の盲点を徹底解説

嫡出子とは?非嫡出子との違いや相続分・民法改正の盲点を徹底解説

嫡出子とは?非嫡出子との違いや相続分・民法改正の盲点を徹底解説についての真相をお届けします。

法律上、子どもは「嫡出子」と「非嫡出子(婚外子とも呼ばれます)」の2つに大別されます。嫡出子とは、法律上の婚姻関係(法律婚)にある男女の間に生まれた子どもを指します。一方、事実婚や内縁関係のカップル、交際中の男女、あるいは不倫関係など、法的な婚姻届を提出していない男女の間に生まれた子どもはすべて非嫡出子として扱われます。

両者の間における最大の法的相違点は、「出生の瞬間に父親との法的な親子関係が自動的に成立するか否か」にあります。母親と子どもの関係については、最高裁判所の確定判決(最判昭和37年4月27日)が示す通り、分娩の事実そのものによって当然に法的な親子関係が成立します。しかし、父親との関係は法制度によって成立のルートが完全に分かれます。

法律婚の夫婦から生まれた嫡出子の場合、民法上の推定規定が働くため、父親が役所へ出生届を提出することで、何ら追加の手続きを経ることなく法律上の父子関係が成立します。対照的に、非嫡出子の場合は、父親が自分の子であると認める「認知の手続きと効果」を経ない限り、血縁上のつながりがいかに明白であっても、法的な父親は「存在しない(空欄)」状態にとどまり続けます。この認知が完了して初めて、扶養義務や相続権といった法的権利義務が発生する仕組みです。

なお、日常会話で多用される「婚外子」という表現は社会学・報道用語であり、民法上の正式名称はあくまで「非嫡出子」です。歴史的に非嫡出子へ貼られてきた社会的偏見を薄める目的で、メディアや公的文書において「婚外子」と言い換えられる場面が増加しています。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。