インターネット上で長年にわたり物議を醸し、今も閲覧注意の歴史的資料として語られるのが、総監室のペルシャ絨毯の上に無造作に並べられた「三島由紀夫と森田必勝の生首の写真」です。顔面蒼白の三島の首には右頬に薄っすらと血が滲み、口をわずかに半開きにした痛ましい表情が捉えられています。
ネット上の掲示板やSNSでは定期的に「あれは映画の特殊メイクではないか」「歴史のプロパガンダによる合成写真だ」という都市伝説的なフェイク言説が浮上しますが、断じて作り物ではありません。この写真は、事件当日の午後、警視庁鑑識課が現場検証の一環として公式に撮影した実況見分用の機密証拠写真です。
なぜ極秘であるはずの警察鑑識写真が市中に流出したのか。当時の捜査関係者や出版界の証言によると、警察内部の極秘ネガあるいは現像プリントが、事件直後の混乱に乗じて一部の写真週刊誌記者や海外通信社の手に闇取引同然で流出したとされています。その後、海外の報道雑誌やアンダーグラウンドマガジンに掲載され、インターネットの普及とともに全世界へとデジタルデータとして不可逆的に拡散してしまったのが歴史的真実です。