野菜の可食部といえば地下に育つ芋部分が主役になりがちですが、植物生理学的に見れば、光合成によって生み出された生体防御成分が最も集中するのは葉の組織です。農学および生化学分野の分析資料によると、ヤーコン葉のポリフェノール含有量は緑茶や赤ワインに匹敵する水準を誇り、抗酸化活性の高さが際立っています。
特筆すべきは、ヤーコン葉と血糖値・糖尿病予防に関するメカニズムです。葉に含まれるカフェ酸誘導体やフラボノイド配糖体、セスキテルペンラクトン類には、小腸で糖質を分解する酵素「α-グルコシダーゼ」の働きを阻害する作用が確認されています。これにより、食事から摂取した糖分の分解・吸収スピードが緩やかになり、食後血糖値の急激なスパイクを抑えるサポートを果たします。
さらに、活性酸素を除去する抗酸化力は血管壁のしなやかさを保ち、生活習慣病の予防にも寄与します。民間伝承にとどまらず、国内外の大学研究所による臨床試験でもその生理活性が次々と報告されており、単なる農業副産物ではなく「高機能性ハーブ」としての再評価が進んでいます。