くぅが去ったあと、番組のパペット役は「うーたん」へと引き継がれ、実に20年という長期にわたって親しまれた。そして2023年春からは現在の「ぽぅぽ」がその役割を担っている。
キャラクターの造形や声、性格は時代を映す鏡のように変わっていく。ガラガラやマラカスをモチーフにしたうーたんが感情豊かな自己主張の象徴だったとすれば、カラフルなぽぅぽは多様性と共感をやさしく包み込む存在だ。しかし、そのすべての原点には、くぅが切り拓いた「幼い子どもが自分自身を投影できる等身大の友だち」という確固たるフォーマットが存在する。
くぅが決して完璧なお利口さんではなく、ちょっと泣き虫で、いたずら好きで、甘えん坊だったからこそ、子どもたちはテレビの中の彼に自分を重ね合わせることができた。この精神は、形を変えながらも現在までしっかりと息づいている。