二次元の紙面から飛び出し、テレビ画面の中で命を吹き込まれたクザン(青雉)。東映アニメーションが手がけるアニメ版において、その重要な役割を担ったのが実力派声優・子安武人だ。子安は単にキャラクターを演じるだけでなく、松田優作が持っていた独特の間、低音の響き、そして言葉の裏に滲む脱力感を研究し尽くしてマイクに向かったという。
東映アニメーションの作画陣もまた、松田優作の独特な骨格や長身痩躯のシルエット、足の長さを活かしたアクションスタイルをアニメーションのフレームの中に緻密に落とし込んだ。結果として、漫画・アニメ業界における「実在のスターをモデルにしたキャラクター表現」の最高峰として、青雉は不動の地位を確立することとなった。