このスプー事件を語る上で欠かせないのが、隣で一緒に描いていたゆうぞうお兄さんのリアクションです。完璧なお手本通りのスプーを描き終えたゆうぞうお兄さんは、ふと隣のしょうこお姉さんのフリップボードに視線を落としました。
その瞬間のゆうぞうお兄さんの表情の変化は、今なお語り草です。プロとして笑ってはいけないと必死に口元を引き締め、頬をピクピクと痙攣させながら耐える姿がカメラにバッチリと抜かれました。声を震わせながらコーナーを進行しようとするものの、隣から発せられる圧倒的な存在感に抗いきれず、最後には諦めたように優しい笑顔を浮かべる様子は、生放送さながらの緊張感とユーモアを視聴者に届けました。
2020年に惜しまれつつ急逝した今井ゆうぞうさんですが、はいだしょうこさんとは現役時代から引退後も非常に強い信頼関係で結ばれていました。あの時、ゆうぞうお兄さんが決してしょうこお姉さんを馬鹿にすることなく、優しく受け止めながら番組を成立させたからこそ、このハプニングは視聴者に不快感を与えることなく、心温まる伝説として愛されることになったのです。