スクリーン越しに伝わる完成度の高さの裏には、緻密に計算された撮影現場の熱気とキャスト陣の卓越したプロ意識が存在する。メイキング映像で明かされたエピソードによれば、セリフのカット割りや細かな仕草一つに至るまで、監督と出演者の間で何度も丁寧なディスカッションが重ねられたという。
石原さとみが魅せる一瞬の表情の作り込みや、山﨑賢人が見せるアドリブ交じりのナチュラルな演技に、現場のスタッフから歓声が上がる場面も少なくない。撮影の合間に見せる阿部寛の和やかな立ち振る舞いが現場全体の緊張感を解きほぐすなど、チームワークの良さがそのまま映像の温かみとなって現れている。