もも太郎に隠された5つの衝撃真実!犬猿雉の本当の理由とは?

もも太郎に隠された5つの衝撃真実!犬猿雉の本当の理由とは?

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私たちが親しんでいる「果実から直接赤ん坊が飛び出す」という果生型(かせいがた)の誕生様式は、実は明治時代以降に国定教科書へ採用される過程で改変された近代の産物です。江戸時代以前の草双紙や赤本に記録されている最古級の伝承では、川から流れてきた桃を食べたお爺さんとお婆さんがたちまち若返り、夜の営みによって桃太郎を授かる回春型(かいしゅんがた)が圧倒的多数を占めていました。

民俗学の調査資料によると、江戸中期の享保年間に刊行された『桃太郎昔話』をはじめとする初期版本では、桃太郎は常人離れした怪力を持つだけでなく、村人から米を貪り食う「ものぐさ太郎」的な怠け者として描かれるケースも珍しくありません。また、鬼退治の結末においても、宝物を持ち帰って富豪になる結末の裏に、鬼の首を容赦なく切り落とす残酷描写や、略奪した財宝で豪遊する生々しい人間ドラマが記されています。

なぜ誕生の媒介が「桃」であったのかという疑問について、文化人類学的見地からは古代中国の道教思想が深く影響していると指摘されます。古代中国において桃は仙果(不老不死の霊薬)とされ、邪気を祓う最強の呪具(仙木)と位置づけられていました。『古事記』の黄泉の国神話において、イザナギノミコトが追手である黄泉醜女(よもつしこめ)に桃の実を投げて撃退し「意富加牟豆美命(オオカムヅミノミコト)」という神名を授けた記述とも完全に符号します。桃太郎は、邪気を祓う神聖な果実の霊力を宿した神童として構想されたのです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。