自分で数回試しても抜けない場合や、少しでも異変を感じた際は、迷わず医療機関を頼るのが賢明です。受診先は基本的に皮膚科が適しています(指の深部で腱や関節に近い場所まで達している疑いがある場合は形成外科や整形外科が選択肢に入ります)。
「とげが刺さっただけで受診してもいいのか」と躊躇する患者さんは多いですが、医療現場では日常的かつ重要な処置のひとつです。皮膚科では拡大鏡(ダーモスコピー)を用いてとげの深度や方向を正確に視認した上で、医療用の極細替刃や専用鑷子(せっし)を使い、局所麻酔を適宜併用しながら最小限の切開で安全に摘出します。
以下の症状がひとつでも当てはまる場合は、速やかに受診してください。
・24時間以上経過しても自力で抜けず、違和感や異物感が消えない
・患部が赤く腫れ、熱を持ってズキズキと痛む(化膿の兆候)
・刺さったものが植物、魚の骨、サビた金属、折れた針など汚染リスクが高い異物
・糖尿病などの基礎疾患があり、傷口が治りにくい体質である