整備工場やタイヤ専門店への聞き取り取材で浮き彫りになったのは、「セレナC26オーナーの多くが空気圧不足と外減り(片減り)に悩まされている」という現場の生々しい実態です。
セレナC26適正空気圧は、純正サイズ(195/65R15および195/60R16)において前輪250kPa(2.5kgf/cm²)/後輪250kPa(2.5kgf/cm²)と規定されています。軽自動車や一般的な小型セダン(200〜220kPa程度)に比べて高めの数値が指定されている理由は、1.6トンを超える車両重量と多人数乗車を支えるための剛性を確保する必要があるためです。
街中のタイヤショップ店長は現場の課題を次のように指摘します。
「セレナのような背の高いハイト系ミニバンは、交差点を曲がるだけでも車体重心が外側に傾き、タイヤの外側ショルダー部に強烈な負荷がかかります。月に一度の空気圧点検を怠り、200kPa程度まで内圧が落ちた状態で走行を続けると、トレッド中央は溝が残っているのに外側だけがツルツルに擦り減る『偏摩耗』が一気に進行します」
自然空気漏れを前提とすれば、日常管理では指定値よりやや高めの260〜270kPa程度を充填しておくのが、実用上のロングライフを保つ有効な自衛策となります。