一見すると順風満帆に見えた俳優人生だったが、2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故がすべてを変えた。多くの著名人が沈黙を守る中、彼は脱原発のメッセージを急進的に発信し始める。スポンサーやテレビ局への配慮が求められる芸能界において、その行動は大きなリスクを伴うものだった。出演予定だったドラマの降板や仕事の激減——それでも彼は足を止めなかった。
街頭に立ち、マイクを握り締め、自分の言葉で聴衆に語りかけるスタイルは、俳優時代の独り芝居を彷彿とさせた。2013年の参議院議員選挙で初当選を果たし、政治界へと本格参入。その後、自ら立ち上げた政治団体「れいわ新選組」の代表として、独自の政治運動を展開していく。芸能界で培った圧倒的な発信力と、危機感を露わにするストレートな主張。知られざる葛藤と決断の果てに選んだこの転身劇こそが、政治家・山本太郎を生み出した衝撃の真相である。