ショパンコンクールの参加資格には明確な年齢制限(16歳以上30歳以下)が設けられています。若手発掘と育成を掲げているため、世界中からキャリアの岐路に立つ気鋭のピアニストが集結します。優勝賞金は40,000ユーロ(約640万円以上・為替変動あり)に加え、世界ツアーの権利や名門レーベルからの録音オファーなど、ピアニストとしての将来を決定づける莫大な名誉と実利が授与されます。
審査システムの透明性とドラマ性も、このコンクールならではの魅力です。審査員は歴代優勝者や世界的教育者で構成され、予選ステージでは「YES / NO」の通過判定および25点満点のスコアリングが採用されます。
大会終了後には、全審査員がどの出場者に何点を付けたのかという採点表が一般に全面開示されます。1980年大会でイーヴォ・ポゴレリチが落選した際にマルタ・アルゲリッチが抗議の辞任をした事件のように、審査員同士の解釈の対立が白日の下に晒される点も、ショパンコンクールが「真剣勝負のアート」と呼ばれる所以です。