近年、劇場公開される政治ドキュメンタリー作品の動員数が伸びを見せている。政界の裏側にカメラを密着させた独立系映画や、社会問題を突いたノンフィクション作品がヒットを記録する現象は、視聴者の政治に対する関心がかつてなく高まっている証左と言える。
作品の制作にあたって、特定の政党や政治家を支援する文脈ではなく、社会構造の矛盾を暴く表現手段として政治が選ばれている。こうした作品に出演あるいはコメントを寄せる芸能人は、単なる政党支持者としてではなく、表現者として自らの立ち位置を明確にするアプローチをとっているのだ。