日本の住環境において、多肉植物を健全に育てるのは想像以上にハードルが高い。特に梅雨時期や冬場、エアコンの効いた室内では、植物の代謝サイクルと水やりのタイミングが途切れがちだ。土が湿っている状態のまま光不足が重なると、細胞が水分を吸って縦にだけ肥大化してしまう。
近年の園芸業界でも、室内育成灯(LEDライト)の進化が目覚ましいものの、依然として自然光のスペックには及ばないケースが見られる。水やりは「土が乾いたらたっぷり」が基本だが、伸びすぎの兆候が出ている時は、鉢底から水が抜けるまで与えるのではなく、断水に近い状態で株をキュッと締める工夫が求められる。