まっすぐ編みの出来栄えを大きく左右するのが、糸の質感と重みだ。ハマナカ株式会社をはじめとする老舗メーカーは、初心者でも軽やかに編み立てられる太番手のエアリーな毛糸や、起毛感のあるモヘア混の糸を相次いで展開している。ハリが強すぎる糸を選んでしまうと、直線構造ゆえに肩のあたりが突っ張って鎧のようなシルエットになりかねない。
狙い目は、柔らかく自然なドレープ(落ち感)が出る糸だ。ウールにアルパカやシルクが混紡された糸や、ロービングヤーンのような甘撚りの糸を選ぶと、身頃が身体のラインに沿ってしなやかに馴染む。少し太めの糸を選べば、編み進めるスピードも格段に上がり、週末の数時間で完成させることすら可能だ。