SNSや健康系ネット記事で散見される「和菓子ならいくら食べても太らない」「洋菓子は健康の敵」という極端な論調には、重大な栄養学的盲点が存在します。
第1の盲点は、和菓子の糖質濃度による血糖値スパイクです。脂質が極めて少ない分、和菓子の重量あたりの糖質比率は高くなります。空腹時に羊羹や大福を一気に摂取するとインスリンが急分泌され、食後の強い眠気や脂肪合成の引き金となります。食べる際は緑茶(カテキン)や抹茶とともにゆっくり摂取し、食後の血糖上昇を穏やかにする工夫が不可欠です。
第2の盲点は、洋菓子に含まれる脂質とタンパク質による満腹感の持続性です。洋菓子は高カロリーですが、乳脂肪と卵のタンパク質によって胃内滞留時間が長く、少量で強い満足感が得られます。結果として次の食事までの間食を防ぐ効果もあり、「どちらか一方が絶対悪」という単純な構図ではありません。