チケットを入手する際、多くの人が直面するのが「どの席を選べば魔法演出を最も楽しめるのか」という視界の選択です。TBS赤坂ACTシアター座席表見え方には、本公演ならではの極めてユニークな特徴が存在します。
1階席前方(A列〜E列):迫力と引き換えに生じる「イリュージョンの死角」
俳優陣の息遣いや額を伝う汗、衣装の擦れ合う音まで体感できる最前方列は、一見すると最高のプレミアム席に思えます。しかし、取材に応じた舞台美術関係者はこう証言します。
「『ハリー・ポッターと呪いの子』は、世界トップクラスのイリュージョニストが設計した視覚トリックの結晶です。舞台の床面に投影されるプロジェクションや、空間全体を使ったフライング演出は、ある程度の距離を取ることで初めて完璧なイリュージョンとして脳内に結実します。最前列は役者の芝居に没入できる反面、演出の全貌を捉えるには首を頻繁に動かす必要があり、魔法の仕掛けが一部見えてしまう場合もあります」
1階席中央(F列〜M列):玄人が絶賛する「真の神席」
劇評家や足繁く通うリピーターが口を揃えて「理想の座席」に挙げるのが、1階F列からM列のセンターブロックです。このエリアは舞台全体が自然な視野角に収まり、宙を舞うディメンターの威圧感、火花の軌跡、水中を模したライティングがもっとも美しく調和して見えます。座席選びで失敗したくない場合、SS席やS席プラスでこの中央ブロックを押さえることが決定打となります。
2階席(A列〜E列):劇場の構造美とスペクタクルを俯瞰する特等席
「2階席=ハズレ」という認識は、この専用劇場においては通用しません。本劇場は改修時に客席の傾斜が最適化されており、2階席前方列からは舞台奥の奥行きや天井から降り注ぐ照明演出の幾何学的な美しさをパノラマで堪能できます。魔法のスケール感を俯瞰で味わいたい観客にとって、極めて費用対効果の高い選択肢です。