彼女の「年齢を超越した存在感」が日本中を震撼させた決定的な瞬間といえば、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロイン・雉真るい役を演じたときだろう。当時48歳だった深津絵里が、物語の幕開けで18歳の少女として画面に登場したときの衝撃は記憶に新しい。
単にメイクや照明技術の賜物ではない。少女特有の揺れ動く視線、少しぎこちない手の動き、未知の世界への好奇心に満ちた佇まい——全身の毛穴から発せられる純粋無垢なエネルギーで、世代を超えた視聴者を一瞬で物語へと引き込んだ。年齢という概念を演技力ひとつで完全に超越してみせたこの怪演は、テレビドラマ史に刻まれる伝説となった。