この街の景観とパワーバランスを決定づけた最大の要因の一つが、サイバーエージェントの拠点展開である。宇田川町のランドマークである「Abema Towers」を中心としたオフィス展開は、街に流れる人の質とスピードを根本から変えた。かつてストリートキッズが座り込んでいた歩道には、最新のテクノロジーやメディアビジネスを駆動するプロフェッショナルたちが行き交う。
とりわけ同社が手掛けるインターネットテレビ局「ABEMA」のスタジオ機能や制作現場が街の中に溶け込んでいる意義は大きい。生放送の熱気やタレント、インフルエンサーの出入りが日常の風景となり、宇田川町そのものが巨大なコンテンツ生成プラットフォームとして機能している。テレビとインターネット、リアルとバーチャルの境界線を融解させるエンターテインメント産業の最前線が、まさにこのアスファルトの上で日々更新されているのだ。