森保一監督が率いるチームは、柔軟性と冷徹な勝負強さを併せ持つ集団へと変貌を遂げた。独自の視点で実施した戦術分析と選手採点をもとに、直近の代表活動で見えた主力陣の通信簿を公開する。
チームの心臓である遠藤航は「8.5点」の最高評価に値する。リバプールで研ぎ澄まされたデュエル勝率はピッチ中央で絶大な抑止力となり、相手のカウンターを幾度となく未然に防いだ。前線で創造性を発揮した久保建英と三笘薫にはそれぞれ「8.0点」をつけたい。狭いスペースでも失われないボールコントロールと、相手守備陣を個の力で破壊するドリブルは、世界水準のクオリティを証明している。
一方で、最終ラインのビルドアップ局面やセットプレーの守備対応には課題も残った。守備陣の連携には「6.5点」とやや辛口の評価を与えざるを得ない。ボールを握らされる展開で前線のタレントが孤立した時間帯があり、強固なブロックを築く相手をいかに崩し切るかという戦術的アプローチには、さらなる緻密さが求められる。