視覚情報の第一印象は一瞬で決まる。人がポスターやデジタルサイネージ、SNSのフィード広告を目にしたとき、最初に脳へ飛び込んでくるのは繊細なイラストでも写真でもなく、力強くレイアウトされたタイポグラフィだ。グラフィックデザイン業界においても、文字表現が及ぼす心理的インパクトの重要性は長年議論されてきた。
日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)に所属するトップクリエイターたちが手がける作品を見ても、文字そのものが主役として紙面を支配する例は少なくない。単に言葉を伝える記号ではなく、空気感や熱量、地域の誇りまでも体現するメディアとして文字が機能しているのだ。