妊娠初期の超音波診断は、段階を追って進行します。最初のハードルとなるのが、子宮内に受精卵が着床したことを示す胎嚢確認です。これは通常、妊娠4週後半から5週目にかけて確認されます。この時点ではまだ胎児の姿そのものを画面で視認することは困難です。
胎嚢が15〜20ミリ程度の大きさに成長すると、その内部に「卵黄嚢(らんおうのう)」と呼ばれるリング状の組織が現れます。さらに成長が進むと、いよいよ小さな胎芽の姿とともに、微小な拍動である胎児心拍動が点滅するように観察できるようになります。
産婦人科専門医の診断では、単に心拍の有無だけでなく、心拍数や拍動のテンポ、胎芽の長さを総合的に確認します。一度の検査で拍動が見えなくても、成長のステップを踏んでいる最中であれば、1週間後の再検査でしっかり確認できるケースが非常に多いのです。