常盤貴子の名を世に知らしめる大きな契機となったのが、1993年にフジテレビ系で放送された連続ドラマ『悪魔のKISS』です。奥山和由が企画し、若者の脆さと欲望を生々しく描いた本作で、彼女は借金苦から風俗の世界へと堕ちていく女子大生・美佳役を演じました。
劇中では、豊胸手術を受ける場面や体を売る現場など、ゴールデンタイムの地上波ドラマとしては極めて過激なシーンが展開され、常盤貴子自身も胸元を露わにする大胆な演技を披露しました。当時のテレビ界でも大きな物議を醸し、お茶の間に強烈なインパクトを残すことになります。
この出演に関して、一部では「事務所の方針に流されたのではないか」という憶測も飛び交いました。しかし、本人は役柄のリアリティを追求するために逃げずに立ち向かったと振り返っています。過酷な役柄を真っ向から受け止めたことで、業界内では「どんな役柄にも本気で向き合える度胸のある新人」と高い評価を獲得し、その後の大躍進へとつながる足がかりとなりました。