歴史的文脈に目を向けると、この地が持つ独特の霊威が浮かび上がる。創立は紀元前にさかのぼるとされ、本殿には開闢の神である國常立尊が祀られている。かつては修験道の開祖である役行者や弘法大師空海も大峰奥駈の行場として厳しい修行を重ねた場所だ。
神聖にして峻厳。神仏習合の時代から、生半可な気持ちでの入山を拒む空気が醸成されてきた。宗教行政を統括する神社本庁の枠組みにおいても、同社は類稀なる歴史的尊厳を持つ玉置神社として位置づけられている。神道関係者は「神気が強い神社では、参拝者の内面にある歪みや抑圧された感情が表面化しやすい」と語る。神罰ではなく、神聖な場が放つエネルギーによって自己の潜在意識が揺さぶられる体感こそが、ネット上で噂される「精神的症状」の根源なのだ。