近年SNSなどで爆発的な流行を見せた16Personalitiesをはじめとする性格診断は、日常の行動傾向や表層的な嗜好をタイプ分けするうえで非常に便利だ。しかし、それらは主に個人の意識的な振る舞いに焦点を当てたものであり、時に状況や環境によって結果が容易に変動する側面を持つ。
一方で、国際分析心理学会や日本心理学会などの専門研究の現場でも議論される深層心理的アプローチは、意識の下に隠されたダイナミックな精神の動きに着目する。単に性格のレッテルを貼るのではなく、人生の局面で自分がどのような影(シャドウ)と向き合い、どう自己実現を遂げていくかという動的な成長プロセスを提示する。表面的な向き不向きの判定を超えた本質的な自己洞察が得られる理由が、ここにある。