猫は苦痛を隠す達人であるため、明確な異常(激しい嘔吐や歩行困難など)が現れた段階では病勢がかなり進行しています。日頃の観察で拾い上げるべき「見逃せない初期サイン」をチェックリスト形式で把握しておきましょう。
【感染症が疑われる初期症状のチェックリスト】
- 行動の変化:呼びかけに対する反応が鈍い、暗く狭い場所に長時間隠れ続ける、遊ぶ時間が急激に減った。
- 食欲・飲水の異変:大好物を残す、フードに近づくのに口をつけない(口内炎・嗅覚低下の疑い)、飲水量が極端に増減した。
- 目・鼻・口のサイン:目ヤニや涙が目立つ、瞬膜(目頭の白い膜)が出たまま戻らない、くしゃみや鼻づまりの呼吸音がする、よだれが出ている。
- 被毛・グルーミングの異常:毛づくろいをしなくなり被毛がボサボサに束立っている、あるいは特定部位をしきりに舐め壊す。
- 体温と呼吸の乱れ:耳の付け根や肉球が異常に熱い(発熱)、安静時に開口呼吸をしている、お腹を大きく波打たせて息をしている。
特に「瞬膜の露出」や「24時間以上の絶食」は、重大な感染症や肝リピドーシス(脂肪肝)へ連鎖する危険信号です。「様子を見よう」と自己判断せず、2つ以上の項目が当てはまる場合は速やかに動物病院を受診することが救命の分かれ目となります。