国立天文台やNASAの公式観測データによると、月までの距離キロメートルで表した正確な平均値は38万4,400kmと定義されています。これは地球の赤道周囲(約4万km)をおよそ9.6周分、日本列島の全長(約3,000km)を128往復以上する長大な距離に相当します。
とはいえ、「約38万km」という数字を提示されても、日常の感覚ではその規模を具体的にイメージしにくいのが実情です。そこで、直感的に把握できる月までの距離 わかりやすい例えをいくつか紹介します。
代表的な例えとして挙げられるのが、「地球の直径」を基準にする方法です。地球の直径は約1万2,742kmであるため、地球と月の間には地球がちょうど30個すっぽりと一列に並ぶ空間が存在します。さらに驚くべきことに、太陽系に存在する他のすべての惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星)の直径を合計すると約38万7,900kmとなり、地球と月の隙間にほぼぴったり収まってしまう計算になります。
縮尺モデルで考えると、もし地球を「直径約1メートルの大玉」に縮小した場合、月は「約30メートル離れた位置に浮かぶ直径約27センチメートルのバスケットボール」というバランスになります。教科書や図鑑に描かれる地球と月のイラストは紙面の都合上、極端に近く描かれているケースが多いため、実際の宇宙空間は想像以上に広大で何もない空間が広がっていることが分かります。