信州そばの選択においては、インターネット上の一般的な口コミだけを鵜呑みにするとミスマッチが生じやすいポイントがいくつか存在します。
盲点1:「駅ナカ店舗=画一的なチェーン店の味」という先入観
大都市圏のターミナル駅では駅ナカ飲食がセントラルキッチン方式の簡易調理であるケースも少なくありません。しかし、長野駅MIDORIの蕎麦店は各店が専属の手打ち職人を配置し、店内の蕎麦打ち部屋で日々粉から打っている本格派です。観光客向けだからと敬遠するのは完全な誤解であり、味の純粋なクオリティにおいて路面の老舗名店と比べても一切引けを取りません。
盲点2:十割至上主義の落とし穴と「二八」の喉越し
「蕎麦粉100%の十割そばでなければ本物ではない」という言説がネット上で見受けられますが、信州そばの真骨頂は喉越しとコシのバランスにあります。特に信州特有の清らかな冷水でキュッと締められた二八蕎麦は、つゆの絡みやすさとすすった瞬間の鼻に抜ける香りが計算し尽くされています。ボソボソとした食感が苦手な方は、無理に十割にこだわらず、職人が打つ二八せいろを選ぶ方が満足度は格段に高くなります。
盲点3:夜間・深夜営業の少なさと「蕎麦前」のラストオーダー
長野駅周辺の蕎麦屋は、手打ちの麺が無くなり次第終了する店舗が多く、14時〜15時で昼営業を終え、夜は営業しない店も多数あります。また、夜営業を行う居酒屋スタイルの蕎麦屋であっても、ラストオーダーが20時30分〜21時前後に設定されていることが一般的です。東京のように深夜24時過ぎに手打ち蕎麦で〆るという感覚でいると、入店できずにコンビニや居酒屋に頼らざるを得なくなるため、夜利用の場合は19時台までの入店が鉄則です。