夜間の血糖値の安定が保たれると、副交感神経が優位な状態が維持され、深いノンレム睡眠(徐波睡眠)へとスムーズに移行します。この深い睡眠段階で下垂体から大量に分泌されるのが「成長ホルモン」です。
成長ホルモンは子どもの発育を促すだけでなく、成人においては強力な組織修復作用と「体脂肪の分解作用」を担っています。十分な成長ホルモンが分泌された場合、一晩でおよそ300〜500kcal相当の脂肪燃焼が行われると算出されており、これはジョギング約40〜50分間の運動量に匹敵します。
コルチゾールが過剰分泌されている状態では、成長ホルモンの分泌が著しく阻害されます。寝る前にはちみつを補給して脳の飢餓ストレスを遮断することは、成長ホルモンの分泌環境を整え、結果として寝ている間の睡眠の質向上と代謝促進を両立させる合理的なアプローチです。さらに、はちみつに含まれるブドウ糖が引き起こす微細なインスリン分泌は、必須アミノ酸であるトリプトファンの脳内移行を助け、セロトニンを経て睡眠ホルモン「メラトニン」の生合成を後押しする連鎖反応を生み出します。