市場で普及している代表的な抱っこ紐によって、おんぶの推奨開始時期や構造思想は大きく異なります。「抱っこができる月齢=おんぶができる月齢」ではない点に注意が必要です。
日本国内で高いシェアを誇るエルゴベビー(Ergobaby)の場合、人気モデルの「OMNI Breeze」などでおんぶが解禁されるのは生後6ヶ月かつ体重7.8kg以上と明記されています。ネット上で「エルゴおんぶ何ヶ月から?」と検索した際、生後4ヶ月と誤認している情報も見られますが、エルゴの設計思想では赤ちゃんの腰回りの安定と体格を重視しており、生後半年を待つ必要があります。
一方、ベビービョルン(BabyBjörn)の旗艦モデル「ハーモニー」や「One Kai」におけるベビービョルンおんぶ開始時期は、さらに慎重に生後12ヶ月(1歳)からと設定されています。前抱っこに特化した高いホールド性能を持つ反面、おんぶ機能は子どもが十分に指示を理解し身体が完成する1歳以降を想定しているためです。
対照的に、助産師や保育現場で再評価が進んでいるのが「昔ながらのおんぶ紐使い方」です。胸元で紐をクロスさせるバッテンおんぶ紐や一本帯タイプは、構造がシンプルな分、赤ちゃんの位置を親の肩越しに高く固定できる利点があります。このクラシックなタイプは首すわり完了後の生後4ヶ月頃から使用可能な設計が多く、早期に家事効率を上げたい家庭で根強い支持を集めています。