第三部終盤のDIO戦で覚醒した真の能力、それが「スタープラチナ・ザ・ワールド」による時間停止です。DIOが操る「ザ・ワールド(世界)」の絶対領域に対し、同じタイプのスタンドであることを見抜いた承太郎が極限の死闘の中で開花させました。
両者の能力は「静止した時の中で行動できる」という点で共通していますが、スタンド自体の基本性質と時間停止の持続秒数には明確な差異が存在します。DIOは吸血鬼の肉体を持っていたため、心肺停止や肉体への過負荷を無視して停止時間を伸ばすことが可能でした。DIO自身は「いずれ何分でも止められるようになる」と確信しており、実際に最期は9秒間の静止に到達していました。
対する承太郎は、どこまでいっても「生身の人間」です。時を止める行為は心臓と循環器系に凄まじい負担を強いるため、人間の肉体が耐えうる生理的限界が存在します。第三部の全盛期において承太郎が自力で停止できた限界は最大5秒でした。
精密動作性においてはスタープラチナがザ・ワールドを凌駕しており、DIO自身も「パワーと精密さでは我がワールドの上を行く」と評していました。DIOが圧倒的な持続秒数と不死身の回復力に依存したのに対し、承太郎は「研ぎ澄まされた極小の停止時間の中で確実に致命傷を叩き込む」という戦法を確立した点に、両者の思想と構造の差が表れています。