ナイフとフォークの正しい持ち方|恥をかかない英国式と仏式の違い

ナイフとフォークの正しい持ち方|恥をかかない英国式と仏式の違い

ナイフとフォークの正しい持ち方|恥をかかない英国式と仏式の違いにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

日本のディナーシーンで最も混乱を招きやすいのが、「イギリス式(英国式)」と「フランス式(大陸式)」の作法の違いです。どちらか一方が間違いというわけではなく、双方が発展してきた宮廷文化や食事観の違いに由来しています。

かつての英国上流階級では、「カトラリーの尖った先(刃や爪)を口に向けること」や「食べ物をスプーンのようにすくい上げる行為」を粗野と見なす厳格な美意識が存在しました。そのため、フォークの背に料理を押し乗せて口へ運ぶスタイルが定着した歴史があります。一方で、フランス料理はソースの豊かな風味を余すところなく味わうことを最優先とするため、フォークの腹(くぼみ側)を上にしてソースや付け合わせをすくう所作が自然と好まれるようになりました。

比較項目イギリス式(英国スタイル)フランス式(大陸スタイル)2026年現在の実務スタンダードフォークの向き背を上に保ち、料理を背に乗せて運ぶのが伝統腹を上にして、スプーンのようにすくって良いフランス式が主流。料理をこぼさず食べる実用性が最優先される持ち替え(右手持ち)原則NG(左手のまま最後まで食べる)ナイフを置いた後ならフォークの右持ち替えを許容ナイフフォーク持ち替えマナーは一皿の中で頻繁でなければ許容範囲食事中の置き方皿の上で「ハの字」に開く(交差させない)皿の上でナイフの上にフォークを重ねて交差させる皿の上で「八の字」に開いて置くスタイルが国際的にも無難食事終了の合図時計の針の「6時(垂直)」または「4時20分」時計の針の「4時」から「5時」の方向に揃えて斜めに置く食事終了合図カトラリーは右下(4時〜5時方向)に揃えるのが世界共通

このように、フランス式イギリス式違いを構造として理解しておくと、会席で同席者がどちらのスタイルをとっていても慌てる必要がなくなります。現代の高級グランメゾンやホテルディナーにおいては、料理のソースをパンやフォークの腹で美しく味わうフランス式の合理性が広く支持されています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。