このカテゴリの変遷は、いわば行政と企業による高度な知恵比べの歴史でもあった。国税庁が公示する細かな分類通達や、国税庁長官による省令の改定に対し、日本の酒類製造業は常に新しい技術で応えてきた経緯がある。
1990年代以降、税負担を軽減して消費者にお手頃な価格で商品を届けるため、醸造家たちは麦芽比率を抑えつつも満足感のある味わいを追求した。この強い探究心が結果として発泡酒を生み出し、その後の新ジャンル開発へとつながっていったのだ。単なるコストカットではなく、醸造科学のイノベーションとして見直す視点も欠かせない。