ネットの噂を検証するうえで注意すべきは、「芸能人=常に露出したがる存在」という前提そのものだ。尾上寛之は幼少期から活動しており、ある意味で芸能界の厳しさを早くから知っていた。俳優業を「天職」と感じられなくなった場合、静かに身を引くことは何も珍しい話ではない。芸能界における「引退」は、ニュースになる例より、静かにフェードアウトする例のほうが圧倒的に多い。
また、「消息不明=危険な状態」と決めつけるのも早計だ。公的な死亡記録や事件報道がない以上、プライベートで生きている可能性が最も高い。ネット上の「目撃情報」は、虚偽か別人であるケースが大半だということも頭に入れておきたい。日本社会では「元有名人」への過度な追跡がプライバシー侵害に発展するケースもあり、節度ある関心が求められる。