一般の視聴者が最も疑問に抱くのは、「あのような特等席はどうすれば手に入るのか」「砂かぶり席座れる人理由は何なのか」という点でしょう。国技館の砂かぶり席(溜席)は、土俵を取り囲むように東西南北に配置されていますが、その大部分は一般のプレイガイドで販売されているわけではありません。
溜席の座席構造を理解する鍵となるのが、日本相撲協会が定めている「溜席維持員関係者経歴」の枠組みです。東京場所が行われる両国国技館の場合、溜席約1,300席のうち約1,100席は、相撲協会に多額の寄付を行っている「維持員(個人および法人)」に割り当てられています。
維持員になるためには、年間数百万円規模の寄付金を納めるだけでなく、既存の維持員からの推薦や協会の厳正な審査を通過しなければなりません。そのため、席に座っているのは上場企業の創業者一族、医療法人理事長、伝統芸能の重鎮、あるいは何代にもわたって角界を支え続けてきた名門タニマチの関係者で占められています。
一方で、残りのわずかな席については「溜席チケット購入方法」として一般枠が設けられており、相撲協会の公式チケット販売サイト等で抽選販売が行われています。しかし、当選倍率は数十倍から百倍近くに達することも珍しくありません。