必須アミノ酸の語呂合わせ決定版!国試を制する最強の暗記術の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報が満載です。
単に名称を暗記するだけでは、難化傾向にある近年の国家試験を攻略できません。各アミノ酸の化学的構造、体内での役割、代謝異常症との関連を押さえておくことが高得点への最短ルートとなります。試験に出る重要データを網羅した比較表を以下に整理しました。
アミノ酸名(略号)化学的分類・構造的特徴試験での頻出トピック・代謝機能編集部の見解・引っかけ対策バリン(Val)分岐鎖アミノ酸(BCAA)
糖原性アミノ酸骨格筋でエネルギー源として代謝される。
メープルシロップ尿症の代謝障害対象。ロイシン・イソロイシンとともに「BCAAトリオ」としてセット出題が定番。ロイシン(Leu)分岐鎖アミノ酸(BCAA)
純ケト原性アミノ酸筋タンパク質合成のシグナル分子(mTOR活性化)。
糖新生の基質にならずケトン体のみを生成。「純ケト原性はロイシンとリジンのみ」という知識は薬学・栄養国試の超頻出トラップ。イソロイシン(Ile)分岐鎖アミノ酸(BCAA)
糖原性・ケト原性両性不斉炭素原子を2つ持つアミノ酸。
筋肉疲労回復と血糖コントロールに関与。不斉炭素を2個持つのは「イソロイシン」と「トレオニン」の2つだけ(薬学頻出)。トレオニン(Thr)
(スレオニン)ヒドロキシ(OH)アミノ酸
糖原性アミノ酸側鎖に水酸基を持つ(リン酸化部位となる)。
コラーゲン合成や免疫グロブリンの構成成分。非必須アミノ酸である「チロシン」との混同を狙った誤肢作成が極めて多い。メチオニン(Met)含硫アミノ酸
糖原性アミノ酸S-アデノシルメチオニン(SAM)としてメチル基供与体になる。
開始コドン(AUG)に対応。含硫アミノ酸の「システイン」は非必須アミノ酸である点に注意(メチオニンから合成可能)。リジン(Lys)
(リシン)塩基性アミノ酸
純ケト原性アミノ酸等電点がアルカリ性側(塩基性側)に傾く。
米や小麦などの穀類タンパク質で第一制限アミノ酸になりやすい。管理栄養士国試のアミノ酸スコア計算問題で「白米のリジン不足」は定番テーマ。フェニルアラニン(Phe)芳香族アミノ酸
糖原性・ケト原性両性フェニルアラニン水酸化酵素(PAH)によりチロシンへと変換される。
先天性代謝異常症「フェニルケトン尿症」。チロシンはフェニルアラニンから作られるため非必須(条件付き必須)となる関係性を把握する。トリプトファン(Trp)芳香族(インドール環)アミノ酸
糖原性・ケト原性両性神経伝達物質セロトニン・メラトニンの前駆体。
ナイアシン(ビタミンB3)の生合成基質(60mg Trp → 1mg ナイアシン)。看護・栄養・薬学すべての分野で生理活性物質の前駆体として出題率が極めて高い。ヒスチジン(His)塩基性(イミダゾール環)アミノ酸
糖原性アミノ酸脱炭酸されてヒスタミン(アレルギー・胃酸分泌促進物質)になる。
ヘモグロビンの緩衝作用に寄与。「成人でも必須アミノ酸」である現行基準を厳格に記憶しておくことが重要。