撮影現場での評判は極めて高い。日本の映像文化を牽引してきた東映京都撮影所と松竹京都撮影所の双方において、職人気質のベテラン照明技師やカメラマンたちがこぞってその才能を認めている。妥協を許さない伝統の現場で、若い世代の俳優がこれほどまでにリスペクトを集める例は極めて異例だ。
「テストと本番でまったく異なる感情のグラデーションを見せる。だが、そこには一切の嘘がない」。ある撮影監督はそう唸った。東映京都撮影所の重厚なセットにも、松竹京都撮影所が誇る洗練されたスタジオワークにも自在に適応する柔軟性。古典の重みを受け止めつつ、現代的なエッジを効かせるバランス感覚こそが、現場を惹きつけてやまない理由だ。