長年ユーザーの間で意見が分かれてきたのが「スリープシャットダウン電気代比較」の議論です。「少し席を外すだけでもシャットダウンすべき」という節約志向の意見がある一方、「頻繁な電源オフは再起動で余計に電気を食う」という主張も存在します。
ハードウェアの電力測定ログを解析すると、PCの起動時にはCPU、ストレージへの集中アクセス、ファンのフル回転が発生し、通常アイドル時の約2〜3倍におよぶ突入電力が1〜2分間継続します。一方、スリープ時の消費電力はメモリの保持のみを行うため、ノートPCで約0.5〜1W、デスクトップでも2〜4W程度に抑えられます。
この電力消費の差と起動負荷を計算した結果、「離席時間が約90分以内」であればスリープの方が電気代が安くなるという決定的な分岐点が導き出されます。
90分未満の短い休憩や食事のたびにシャットダウンを繰り返すと、電気代の削減効果がほぼゼロになるだけでなく、電源ユニットやSSDに対する突入電流のストレスが増加し、ハードウェア寿命を縮めるリスク要因にもなり得ます。一方で、就寝時や外出時など2時間以上使わないことが確定している場合は、完全なシャットダウンが最も合理的です。