インターネット検索やSNSで飛び交う「屋台全面禁止説」の発端は、実行委員会が打ち出した徹底的な安全管理方針にあります。2023年大会以降、雑踏事故防止を目的に導入された厳格な動線管理により、かつて自由に往来できた大津港前や浜大津周辺の公道上で、無秩序な露店出店が一切許可されなくなりました。この劇的な景観変化が来場者の記憶に残り、「屋台が全滅した」という誇張された噂として独り歩きしたのが真相です。
では、一体どこで買えるのか。結論から言えば、琵琶湖花火大会屋台出店場所は現在、明確に「フェンス内(有料観覧席エリア)」と「フェンス外(駅周辺・商業私有地・地域拠点)」の2系統に分断されています。大津港周辺やなぎさ公園おまつり広場といった湖岸特等席に並ぶ約70〜90店の飲食ブースは、高額な観覧チケットを所持する入場者だけが利用できる専用スペースとなっており、一般のフリー来場者は入口の検問ゲートで完全にシャットアウトされます。
しかし、落胆する必要はありません。びわ湖花火大会有料席なし屋台を求める一般客向けには、地元商店街振興組合や民間商業施設、大津市内の飲食店有志がタッグを組み、フェンス外の各所で大規模なテイクアウトエリアを展開しています。公道上の露店商(テキヤ)による一律の屋台街は姿を消したものの、地域の個店やキッチンカーが主体となった新たな飲食フェス空間が、駅前や市街地側へと拠点を移して力強く息づいています。