どのような街にも必ずデメリットや注意すべき特性が存在します。江戸川橋駅周辺を検討する際、絶対に避けて通れないのが「水害リスク」と「地形の高低差」という2つの物理的制約です。
ネットの掲示板やSNSで頻繁に取り沙汰されるのが、江戸川橋駅 ハザードマップの警戒情報です。江戸川橋駅はその名の通り、神田川が形成した谷底低地に位置しています。文京区および新宿区が公開している洪水ハザードマップ(想定最大規模降雨)を参照すると、神田川沿いの関口1丁目や水道町、山吹町周辺は、神田川の氾濫や内水氾濫によって0.5メートルから最大2.0メートル未満の浸水が想定されているエリアが含まれています。
過去には集中豪雨で冠水被害を出した歴史があるものの、環状七号線地下調節池や神田川・環七連絡道路地下調節池の整備拡充により、近年における神田川本流の大規模氾濫リスクは劇的に低減しました。とはいえ、ゲリラ豪雨時の内水氾濫(下水道の排水能力を超える局地的大雨)の可能性はゼロではありません。このエリアで物件を選ぶ際は、以下のポイントを冷徹に確認すべきです。
- 単身・ファミリーを問わず、ハザードマップ着色エリアでは1階(特に半地下構造)の住戸を避け、2階以上を選択する。
- 電気室や受変電設備が地下に設置されている大規模マンションの場合、止水板の設置状況や過去の内水浸水履歴を管理規約・重要事項説明で確認する。
もう一つの盲点は、周囲を取り囲む急峻な「坂」です。目白台方面へ抜ける「目白坂」「胸突坂」、神楽坂方面へ上る「赤城坂」など、谷底から台地へ上がる道はいずれも強烈な傾斜を誇ります。「駅から徒歩7分」と表記されていても、その途中に急坂や数十段の階段が含まれているケースが珍しくありません。毎日の通勤や子どもの送迎でベビーカー、自転車を使う予定がある場合、平坦なルートが確保できるか、電動アシスト自転車が必須となるかを事前に現地で歩いて検証することが不可欠です。