ロングヘアを描く際、多くの初心者が陥る典型的なミスが「頭蓋骨の丸みに沿って髪の毛の輪郭線を直接貼り付けてしまう」現象です。髪の毛には当然ながら根元の立ち上がりと一定の厚みが存在します。頭蓋骨のラインにぴったり沿わせて描いてしまうと、まるで水に濡れて張り付いたような不自然なペタッと感が生じてしまいます。
自然な立体感を構築する第一歩は、ロングヘアのつむじ構造を正しく把握することです。髪は頭頂部のつむじという1点から放射状に生え、頭皮から数ミリから1センチほど浮き上がってから重力に従って落ちていきます。アタリを取る段階で、素体の頭部よりも一回り外側に「髪のアウトライン(ヘルメット状の境界)」を設定する意識が欠かせません。
また、前頭部・側頭部・後頭部という3つのブロックで毛流れの起点を分けることも不可欠です。生え際から毛先までの高低差を意識し、頭部の球体に沿ったアーチ状の補助線を描き込むことで、説得力のあるロングヘアイラストの描き方の土台が完成します。