将官のポストは、陸海空合わせても全体でわずか200名強(全隊員の0.1%未満)しか存在しない超エリートシートです。ここに到達するまでのキャリアパスは、極めて熾烈な選別レースとなっています。
王道の自衛隊 将官 出世コースは、防衛大学校または難関一般大学を卒業後、幹部候補生学校を経て「指揮幕僚課程(CGS:陸上自衛隊幹部学校)」に合格することから始まります。CGSの合格率は約3割。ここで選ばれたエリート(「P(ピー)」と呼ばれる課程学生)だけが、将来の将官候補として中央(防衛省本省・統合幕僚監部)と地方部隊の指揮官を交互に行き来するキャリアに乗ります。
元陸将補の手記や関係者の証言によると、その日常は重度のプレッシャーに晒されています:
「1佐から将補に上がる段階で、同期の9割以上が脱落する。将官になった瞬間から私生活はほぼ消滅し、24時間365日、いついかなる事態が発生しても即座に国家の安全保障判断を下せる態勢を維持しなければならない。登庁時の公用車手配や専属副官の配置など待遇は手厚いが、その実態は『最高度の責任に縛られた監獄』でもある」(退役将官の手記より)
SNSや隊内コミュニティでも、「1佐までは実務能力で上がれるが、将補以上は政治判断力と組織統率力、そして徹底した減点のない経歴が求められる」と語られており、単なる高給取りとは一線を画す過酷な勤務実態が浮かび上がります。