松山ケンイチの田舎暮らしは、いわゆる「週末の家庭菜園」というレベルを遥かに超越しています。近隣農家の指導を受けながら堆肥づくりから着手し、トマト、ナス、白菜、大根など多品目の野菜を本格的に栽培。収穫期には泥だらけになりながら畑と向き合う日々を送っています。
さらに注目すべきは、松山ケンイチが一般社団法人を通じて狩猟免許を取得し、ハンターとして山に入っている点です。北海道で深刻化するエゾシカや害獣による農作物被害を目の当たりにした彼は、ただ駆除するだけでなく、奪った命を最後まで無駄にしない取り組みへと乗り出しました。
捕獲した鹿の肉を食肉として解体・活用するのみならず、従来は廃棄されていたシカの皮をなめして利活用するアップサイクルブランド「momiji(モミジ)」を立ち上げました。俳優仲間や職人と連携しながらレザー製品を開発・販売し、売上の一部を森林保全や地域振興に還元するサイクルを構築しています。自らの生活を環境活動や循環型ビジネスへと結びつけるその姿勢は、地方創生の先進例としても各界から高く評価されています。
一方の小雪も、収穫した大量の野菜を用いた味噌作りや漬物、乾物などの保存食づくりに腕を振るっています。古くから伝わる発酵食品の知恵を取り入れ、家族の健康を守る丁寧な暮らしぶりは、料理誌やライフスタイル特集でも度々紹介され、多くの支持を集めています。