両国が送り出すスカッドの顔ぶれを比較すると、チーム構築のアプローチに明確な差異が見て取れます。サッカーメキシコ代表の最新メンバーは、欧州の第一線で戦う実力者と、資金力と競技レベルの高さで知られる国内リーグ(リーガMX)のトップ選手が融合した重厚な陣容を誇ります。
最前線には欧州主要リーグでゴールを量産するサンティアゴ・ヒメネスが君臨し、中盤の要にはエドソン・アルバレスがアンカーとして君臨。最終ラインをセサル・モンテスやヨハン・バスケスが統率するディフェンスは、北中米特有の激しいフィジカルコンタクトと南米仕込みの戦術眼を備えています。
一方、サッカー大韓民国代表の招集選手は、歴代でも類を見ない欧州メガクラブ所属のタレント集団です。プレミアリーグの生ける伝説であるソン・フンミンをはじめ、バイエルン・ミュンヘンで最終ラインを司るキム・ミンジェ、パリ・サンジェルマンの技巧派レフティであるイ・ガンイン、ウルブスで決定力を磨くファン・ヒチャンなど、個の破壊力は世界基準に達しています。
しかしながら、代表チームとして機能した際、個々のタレント力で勝るはずの韓国が、チーム全体の有機的な連係と「試合を殺す技術」に長けたメキシコに呑み込まれるケースが少なくありません。スター選手の輝きに依存しがちな韓国と、コレクティブな戦術遂行力を誇るメキシコという対比構造がここに存在します。