亀川夏まつりの魅力は、花火単体にとどまりません。花火打ち上げ前の夕方から会場一帯を包む屋台グルメの活気と、別府市指定無形民俗文化財にも通じる伝統の盆踊り「亀川口説き(くどき)」が、地域色豊かな祝祭感を最高潮へと引き上げます。
亀川漁港内の特設エリアおよび旧国道沿いには、例年50〜80軒前後の露店・屋台・キッチンカーが所狭しと軒を連ねます。大分ならではの「名物とり天」「中津からあげ」「日田やきそば」をはじめ、定番のたこ焼き、かき氷、りんご飴、くじ引きなど、昭和レトロな下町風情と今どきのフェスグルメが混ざり合う光景は圧巻です。屋台のピークは18:30〜19:45頃となり、人気店には長蛇の列ができるため、17:30の開門直後に購入を済ませておくのが鉄則です。
特設やぐら周辺では、地元の保存会や青年団、住民たちが輪になって踊る「亀川夏まつり 口説き」が披露されます。「口説き」とは、独特の節回しで物語や地域の歴史を歌い上げる伝統的な盆口説き(音頭)であり、太鼓のリズムに合わせて浴衣姿の老若男女が優美に舞う姿は、単なる観光イベントを超越した「本物の地方創生コミュニティの力」を感じさせます。