ラピュタ主題歌『君をのせて』歌詞の真実|宮崎駿が込めた別れと希望

ラピュタ主題歌『君をのせて』歌詞の真実|宮崎駿が込めた別れと希望

ラピュタ主題歌『君をのせて』歌詞の真実|宮崎駿が込めた別れと希望に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

冒頭の「あの地平線 輝くのは どこかに君をかくしているから」というフレーズは、物語の幕開けであるパズーとシータの運命的な出会いを想起させます。しかし、物語を結末まで見届けた後に改めてこの詞に触れると、全く異なる感情が押し寄せてきます。

劇中で描かれたラピュタの崩壊を経て、二人はそれぞれ本来生きるべき日常へと戻っていきます。シータは故郷のゴンドアの谷へ帰り、パズーはスラッグ渓谷で自作の飛行機を完成させる夢へと歩み出します。つまり、この曲で歌われる「君」とは、手の届かない場所へ去ってしまった大切な存在であり、地平線の彼方に生きる相手を想う切ない祈りなのです。

「たくさんの灯がなつかしいのは あのどれかひとつに 君がいるから」という一節には、もう二度と以前のようには一緒にいられない現実を受け入れつつも、同じ空の下で生きていることを心の支えにするパズーの成熟した精神性が鮮やかに刻まれています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。